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ミシュランとカナダのスタートアップ企業パイロウェーブが提携

~廃プラスチックの画期的リサイクル技術を工業化、タイヤ以外の産業も原材料を持続可能に~

本リリースは、Boulogne-Billancourtで2020年11月18日に発表した英文リリースの抄訳です

 

ミシュラン(日本法人:日本ミシュランタイヤ株式会社、本社:東京都新宿区、代表取締役社⻑:ポール・ペリニオ、以下「ミシュラン」)は、カナダのスタートアップ企業Pyrowave(以下、パイロウェーブ)と提携し、画期的な廃プラリサイクル技術の市場投入を急ぎます。この技術が工業化されれば、タイヤだけでなく他の産業でも持続可能な材料を増やすことが可能となります。

パイロウェーブが開発した技術により、食品容器や家電の緩衝包装材、断熱建材からタイヤや合成ゴムその他多くの製品の製造に使用されているリサイクルスチレンモノマーを抽出することができます。パイロウェーブが開発した独自の技術では、マイクロ波で廃プラスチックを処理しプラスチックを再生します。従来の発電付焼却等による熱エネルギーを回収・利用のサーマルリサイクルとは異なり、電気を使用して廃プラスチックを高品質の原材料に再資源化することができます。化石原料からバージン素材を製造する代替えとして、現状では脱炭素化への最も効率の良いエネルギー形態です。

ミシュランとパイロウェーブの共同開発契約により、プラスチックの循環型経済に新しいバリューチェーンが生まれ、自動車、電子機器、タイヤの分野で、再生プラスチックによる新包装や新製品の設計が可能になります。両社は今後数か月、国際市場での認証と事業化を視野に入れ、パイロウェーブ技術の迅速な工業化を目指します。共同開発のための投資は最終的に2,000万ユーロ以上となる予定です。ミシュランはパイロウェーブと協働し、2023年までに工業試作品の開発を目指します。1年間の評価で、ミシュランは、リサイクルスチレンを原料としたサンプルタイヤを検証できました。このポリマー再生プロセスは、ミシュランの戦略的ビジョン「すべてを持続可能に」と一致しています。

ミシュラングループ執行副社長、ハイテクマテリアル、サービス&ソリューション統括のソニア・アルティニョン=フレドゥは次のように述べています。
「この提携は、ミシュランの持続可能戦略を代表する実例となります。今後さらに持続可能な材料でタイヤを製造し、こうした技術を革新的なリサイクルチャネルで活用できるようにしていきます。パイロウェーブの技術の可能性を信じ、ミシュランが持つ多くのビジョンを共有していきます」

パイロウェーブの共同創業者兼最高経営責任者のジョセリン・デュセ氏は次のように述べています。
「この提携は、ミシュランの専門知識と高い技術を活用し、商用化に向け動き出したことを意味します。この戦略的提携は、化学的プロセス電化の魅力と将来性において、環境面・事業性の両面でバリューチェーンのグローバルプレーヤーに影響をもたらすと考えています。私たちは将来の材料を持続可能な方法で変革することを視野に入れ、革新的な技術を開発していきます」

廃プラスチック再生技術のモジュール

廃プラスチック再生技術のモジュール

 

ミシュランについて

ミシュランは、フランス クレルモン=フェランに本社を置くモビリティの世界的なリーダーです。12万7,000人以上の従業員を擁し、170カ国で持続可能なモビリティの実現のため、お客様にとって最適なタイヤ、サービス、ソリューションを提供しています。69製造拠点で、約2億本のタイヤを製造(2019年実績)するとともに、デジタルサービス、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図など、皆様のモビリティをユニークで充実した体験にするお手伝いや多様な産業に提供するハイテク素材を開発しています。詳しくは www.michelin.com をご参照ください。

 

パイロウェーブについて

パイロウェーブは、二酸化炭素排出量の少ないマイクロ波を使用した化学プロセス電化のパイオニアです。マイクロ波プラスチックリサイクルの循環型経済のリーダーでもあり、ポストコンシューマー(消費者が使用した後に回収される)およびポストインダストリアルプラスチックを新しいプラスチックに復元し、資源の価値を最大限します。特許取得済みの高出力マイクロ波接触解重合技術プラットフォームは世界の最先端で、新世代プラスチックの最前線にいます。パイロウェーブ技術は、プラスチックを未使用の材料と同じ分子状態に復元することで、プラスチックの無限のリサイクルを可能にします。プラスチックのリサイクルという世界的な課題に対応する循環型経済へソリューションを提供します。www.pyrowave.com